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こんにちは。無添加ショップこだわり屋です。

現在は、

毎年6月になると、敷地内で栽培している大賀ハスが、
見事な様相を見せます。

プロ、アマのカメラマンの方たちが連日訪れています。

令和2年 1月16日

無謀な挑戦!

 すっぽん養殖!!!

昭和53年(1978) 大阪支店にて退社、
昭和54年(1979) アシダ商店として個人で繊維の取次業を開始、
           (平成 9年自然消滅)

脱サラし約5年、繊維業界はバブルが弾けてから
右肩下がりの状態が続き、業界全体は、中国にシフトが
進み全く将来は見込めない状態でした。
ただ、個人の『アシダ商店』の売上は何とか維持されていましたが、

いずれ落ち込んでいくのが明白です。
今なら、当社は方向転換が可能と判断。
いや、今しなければ生きる道がない。

これが、平成に年号が変わる頃でした。

今の内に何か新しい事を始めて置かないと取り返しのつかないことになる・・・と。

さて始めるにしても何を・・・???
大手のまねをしても勝ち目がないし、能力も資金もなく出来ない。
あたりを見渡しても良い考えが浮かばない。
まず、狙いは大手がやらない隙間産業・・・
そして、自分の好きな(関心がある)事、少しづつ絞って、
健康産業に目が行きました。


実家が農家で、地面(反甫)も少しあり、これを生かした
すっぽんの養殖をしてみたくなりました。

今までは、進学から就職、脱サラまですべて自分の意思で
判断して来ましたが、こればかりは、
自分だけでできる事業ではないと考え、家内と実家の弟夫婦に
相談しましたが、家内は猛反対、もちろん、弟夫婦も大反対、
しかし、今しかない、何とか説得し了解を取って
協力してもらうことになり、
スッポン養殖を考えるようになりました。

しかし、誰もスッポンって見た事もなければ、ましてや食べた事などありません。
なので、皆ですっぽん料理を食べに行き、すっぽんサプリも
購入し飲む事から始めました!
   
スッポン養殖について
     
まず、日本で大手(恐らく)のH社の社長宛に養殖をしたい旨の手紙を出しましたが、
待つこと2ヶ月…全く音沙汰なく断念。

次に、S社の本社に訪問し養殖の直談判!

大きくなったら全量引き取ってもらえる条件で交渉し、
待つこと2週間で返事が来ました。

OK!の、しかも、全量引き取る条件付きでした!
今から思えばなんとも無謀な話なんだけども、
当時は、何にも知らないからできたんでしょうね。
                          
長文にお付き合いいただきありがとうございました。


次回は、養殖についての計画スタート!!!

S社と養殖についての打ち合わせ

以下は、2月上旬までに編集し直しいたします。

スッポン養殖計画スタート(難問だらけ)



パート2
                               2月上旬

無謀な挑戦
  すっぽん養殖。
 
S社と打ち合わせが始まりました
  稚ガメの仕入れ!!! 

稚ガメを購入し、3年で出荷サイズに成長すると仮定、
私は、元商社マンの癖ですぐ卓上計算をしてしまいます。
 
採算ラインは、年間5000匹出荷、
5000×3年=15000匹、これだけ養殖するのにどんだけの池が必要なんか?
 
そうこうしている内に妙な事が、なんと、s社も養殖することになってきました。
 
あれ、S社は10年の養殖から販売実績があるはずなんに、、、???
じゃあ、これまでのすっぽんはどこから???
 
当時の私にとっては、そんな疑問よりも自分1人で行うよりも2社の方が心強いと考えました。
本音は、10年間の販売と養殖実績があり教えていただけると考えていたのが意外にも同時スタートになり
驚きでした。
 
それに伴い、平成3年3月に『有限会社アシダ企画』と法人化、資本金300万円。
 
養殖池は、実家の田んぼを利用する事を念頭に置きました。
 
そんな時に、S社から稚ガメを仕入れに島根県の業者に会いに行くからと連絡が入り、担当2名に
私と弟の4名で向かいました。
 
この業者さんに救われました。
 
いきなり5000匹は絶対に失敗するから、最初はここで越冬させた稚ガメ2000匹を
翌春に分けてあげるから、そこからスタートしなさい。と、アドバイスを頂き、さらに、養殖池や
孵化機を見せていただき、養殖池はどのくらい必要とか、ノウハウまで教わりました。
 
またまた、大きな誤算が判明。
 
すっぽんは非常に憶病な生き物で人道りの激しい所は不向き、さらに、田んぼの水は農薬まみれで
使わない方がいいと。

これで、田んぼは使えなくなりました。

さあ、どうするう???

 
平成4年孵化した稚ガメを越冬させて翌春(平成5年)に2000匹の注文をして帰ってきました。
 
さあ、大変、
実家の田んぼが使えないとなると、暗礁に乗り上げてしまいました。

いまさら、やめれないし、どうしたら???
 
人の気配がなく、きれいな水のある所、どこにあるんやろう???
 
平成5年春までに2000匹の稚ガメの養殖池、さらに、10月までに5000匹の養殖池を
準備しなくてはならなくなりました。
 
  1. 養殖池、産卵用の親亀準備池 
  2. 産卵用親亀池
  3. 水温30度を保てる孵化1年目の加温越冬池
   上記を準備しなければなりません。
 
長文にお付き合いいただきありがとうございました。

次回は、用地探しです。


パート3
                                                   令和3年 2月下旬 

無謀な挑戦
すっぽん養殖!!!
 
用地探し、
 
早速弟とも相談、
水があって静かな場所???、どこにある???
 
当方の地形を考えるとおのずと、山間部???
 
農業用水の池がありますが、この水を利用できないかと思案中・・・に、
 
池の麓に雑木林が、あっれ・・・???たしか、
ここは昔、私達が子供の頃は田んぼだったはず?
ここなら、用水の水を引ける・・・
 
早速、役場に行って調べてみるとやっぱり、地目は、田です。
何十年も耕作されず放置されたままです。
 
ここなら、買えそう即、地主さんに交渉!!!
ところが、数年前に不動産屋に手放したとのこと。


 不動産屋さんに交渉!!!

不動産屋さんにとっては渡りに船のはず、
スムーズに進んだんですが相手は商売人です。
こちらの足元を見て、思いのほか高めの価格を出してきましたが、
交渉の結果、高いかとは思いましたが手を打ちました。
 
長年不耕起の雑木林、1129㎡買いました!!!

予定外の出費になりましたが、ここであきらめては後で後悔すると
思い腹をくくりました。
 
予算オーバーですから、

早速、友人の手を借りて、弟と3人で雑木の刈り取り作業が始まりました。
後は業者さんに依頼して、6区画に仕切り池の整地をお願いしました。
平成5年の9月の完成を目指します。

 後に、思いもしない、大変ありがたいことが起きます。 
 
これで、1,2の池(用地)が準備されました。

1、     養殖池、産卵用の親亀準備池 4区画。
2、     産卵用親亀池 2区画。
3、     水温30度を保てる孵化1年目の加温越冬池
 
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
 
次回は、3の
平成5年春に入荷予定の2000匹の池造り、後の、加温池です。  



                  無謀な挑戦・すっぽん養殖

パート4 
                 養殖池の造成!!
  1. 稚ガメ用(加温池)平成 5年春完成予定。
実家裏の田んぼ85坪が利用できることになり、
いずれ、加温設備をし、ハウス仕立てにする為に3方モルタル仕上げ
外面に発泡スチロールで保温加工し、4面に仕切り池を確保するように
設計、作業し易いように業者に依頼するも水圧が不安で立ち上げは無理
3分のⅠ程しか立ち上げ出来ませんでした。

毎日の作業のため、中腰作業での不安を残してのスタートでした。
これで、平成5年春に稚ガメ2000匹の受け入れが完了です。
 

路地池の雑木林の方も、99㎡、208㎡、279㎡、307㎡、317㎡、
  307㎡、各池間は1,5mの作業通路の造りで作業が進んでいます。
  平成5年7月頃の完成予定です。
  279㎡と307㎡の2ケを、産卵池の予定。
 
ここまでは、島根県の業者さんのアドバイスで養殖池の設計造成計画が進んでいますが
これからが未知の世界です。
 
まず、図書館、本屋さんで資料集めからでした。
図書館なんて高校時代以来、本屋さんでも専門書なんて探したことが
ありませんでした。

とにかく、わくわく、期待感で一杯でしたが、すっぽんの養殖資料は
どこにも見つかりません。需要が少ない分資料も少ないことにきずきましたが諦める訳にはいきません。
図書館通いが何日か続いたときに、見つかりました!!!

『農文協・川崎儀一書』 すっぽん・習性とあたらしい養殖法!

B5サイズの101ページ薄っぺらい冊子でした。
さらに、日本には、大分県内水面試験場にしか資料がないことも
わかりました。
 
こんな薄っぺらな、冊子からのスタートでした。
 
今後当分は、池が完成し、2000匹が入荷しないことには事は進みません。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
次回は、2000匹の入荷から・・・                                                    平成3年 3月末日



無謀な挑戦すっぽん養殖

パート5

       

発注済み養殖池、

 1,平成5年 春入荷2000匹用、1から4池
   10月頃までに、加温設備を設置ハウスに仕立てる。

 2,路地養殖池、養殖池4個、産卵用池2個、7月完成予定。

〇 今の私は、期待感と不安が入り混じっていますが、前に進むのみで
  わくわく感の方が強かったです。

  薄っぺらい冊子と図書館通いで、楽しかったんではなかったかと思います。
 
  現実にすっぽんが入荷した入る訳ではないので、現実味が少なく
  前に進むのみ(戌年です)。子供が、学校に入学する前の気持ちだったかと
  記憶しています。

       
怖いもの知らずの『やんちゃぼうず』 

平成5年の計画 


 平成5年 6月 2000匹入荷8月まで養殖して、路地池に移動。
 加温設備を配管してハウスにを立てる。

 10月頃に、新たに今年生まれの稚亀5000匹迎えます。

お付き合いいただきありがとうございました。