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無謀な挑戦 ~パート1~

代表 葭田 和男の経歴

昭和53年 大阪支店にて退社、
昭和54年 アシダ商店として個人で繊維の取次業を開始、(平成 9年自然消滅)

脱サラし約5年、繊維業界はバブルが弾けてから右肩下がりの状態が続き、
業界全体は、中国にシフトが進み全く将来は見込めない状態でした。
ただ、個人の『アシダ商店』の売上は何とか維持されていましたが、いずれ落ち込んでいくのが明白です。
今なら、当社は方向転換が可能と判断。
これが、平成に年号が変わる頃でした。

今の内に何か新しい事を始めて置かないと取り返しのつかないことになる・・・と。
さて始めるにしても何を・・・???
大手のまねをしても勝ち目がないし、能力も資金もなく出来ない。
あたりを見渡しても良い考えが浮かばない。
まず、狙いは大手がやらない隙間産業・・・
そして、自分の好きな(関心がある)事、少しづつ絞って、健康産業に目が行きました。

スッポン養殖・・・!!!

実家が農家で、地面(反甫)も少しあり、これを生かしたすっぽんの養殖をしてみたくなりました。
今までは、進学から就職、脱サラまですべて自分の意思で判断して来ましたが、こればかりは、
自分だけでできる事業ではないと考え、家内と実家の弟夫婦に話して何とか了解を取って
協力してもらうことになり、スッポン養殖を考えるようになりました。
しかし、誰もスッポンって見た事もなければ、ましてや食べた事などありません。
なので、皆ですっぽん料理を食べに行き、すっぽんサプリも購入し飲む事から始めました!
   
スッポン養殖について
     
まず、日本で大手(恐らく)のH○○堂の社長宛に養殖をしたい旨の手紙を出しましたが、
待つこと2ヶ月…全く音沙汰なく断念。
次に、S○○堂の本社に訪問し養殖の直談判!
大きくなったら全量引き取ってもらえる条件で交渉し、待つこと2週間で返事が来ました。
OK!の、しかも、全量引き取る条件付きでした!
今から思えばなんとも無謀な話なんだけども、何にも知らないからできたんでしょうね。
                          
パート2に続きます。
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無謀な挑戦 ~パート2~

スッポン養殖計画スタート(難問だらけ)

S○○堂と打ち合わせがはじまりました。
3年で引き取りサイズに成長すると仮定し、私は、商社マンの癖ですぐに卓上計算をしてしまいます。

採算ラインは、年間5,000匹が要ると仮定
 5,000匹×3年=15,000匹。
これだけを養殖するのに どんだけの養殖池がいるんだろうか???
  
そうこうしている内に妙な事が、
なんと、S○○堂も一緒に養殖をすることになってきました。
  
あれ、S○○堂は10年の養殖から一貫販売の実績があるはずなのに・・・・?
じゃあ、これまでのすっぽんはどこから???
  
当時の私にとっては、そんな疑問よりも養殖の方が大事です。
また、自分一人で挑戦するよりも2社で進める事の方が心強いと考えました。
本音は、10年の販売実績に伴って養殖技術があり教えていただけると考えていたのが、
以外にも同時スタートでした。
  
それに伴い、

平成 3年 3月に、『有限会社アシダ企画』と法人化 資本金300万円

養殖池は、実家の裏の反甫と水の便を考え河北潟の近くの反甫300坪強を考えました。
そんな時に、S○○堂からすっぽんの稚ガメを仕入に島根県の養殖業者に会いに行くからと
連絡が入り、担当2名に私と弟の4名で向かいました。

この養殖業者さんに救われました。
お会いして、今まで考えて来た事をお話しすると、いきなり、5,000匹も養ったら絶対に失敗するから、
最初は、ここで越冬させた稚ガメ 2,000匹を6月頃に分けてあげるからそれからスタートしなさいと
アドバイスいただき、さらに、養殖池やふ化器までを見せていただき、養殖池がどのくらい必要とか
ノウハウも習いました。
またまた、大きな誤算が判明。
すっぽんは非常に臆病な生き物で人通り激しい所は不向き。
反甫の水は農薬等々で使わない方が良い。
河北潟の反甫は使えないこととなり、暗礁に乗り上げてしまいました。
しかし今回は、いろいろアドバイスをいただき、とりあえず、平成 5年の春に越冬した稚ガメを
2000匹お願いして帰ってきました。
平成3年です。

さあ、平成 5年春までに養殖池を造る造成計画を練ることになりました。
  
これまでに分かったことは、
必要な養殖池、
1:稚ガメを越冬させるためには、水温30度の加温池が要る事。4池あればベター。
2:路地池は、産卵用の親すっぽん池が2面、養殖池が4面あった方が良い。
3:産卵場
4:孵化機
※ 加温池は、面積が小さいため実家の裏で間に合いそうだが、路地池をどうしようか???
  人通りが少なく、静かで水の便がいい所???

大変なことになってきましたが止めることは思い付きませんでした。

つづく…

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無謀な挑戦 ~パート3~

スッポン養殖、予想外にお金がかかりそう。

養殖池の確保・造成⇒平成 5年8月までに完成目標。

1:加温池 実家裏反甫 (平成 5年 5月には、2000匹入荷予定)
  平成 4年末   3片コンクリート張池 4面
  平成 5年8月  各池に配管、加温用ボイラー設置、保温用上物建設予定。

2:路地池  平成 5年 8月 6面池完成予定(候補地未定)。

3:すっぽんの生体勉強

1:加温池  実家裏の反甫(254㎡)
コンクリート囲いで、池 4面、近所の土木屋さんにお願いし、池を地面から立ち上げるように
お願いしたんですが、水圧が強そうで立ち上げができない。
掘り下げてやらせてほしいとの申し入れ。
「これでは、作業がやりにくいし、水抜きにも困る」からと云っても、自信がないの繰り返しで、
止むを得ず、断熱材を入れ池造り開始。
仕上げは、内面に珪藻土を5mm塗り完成。
ここは、最終的にはボイラー(灯油)3基で配管し、お湯を回して水温30度に管理するように作る。
建屋は、波トタンで囲い加温ハウス池、平成 5年 8月完成を目指します。

私は並行して、スッポン養殖を勉強しようと思い、学生時代にも通ったことのない図書館通いが
始まりましたが、どこにも、スッポン養殖関連の本はありませんでした。
石川県の水産試験所に問い合わせてもデータはなく、九州にあるかもと云われ問い合わせても
ありませんでした。
スッポン養殖に関するデータはどこにもないことがわかりました。
ようやく見つけたのがこの本です。
厚さ1CMにも満たない、参考書です。
すっぽん養殖

2、路地池さがし、
 
水があって静かな所、しかも近くで・・・
このように考えると候補地は1つしかありません。
山間の田んぼ用水池(堤)が浮かび、弟と二人で見に行きました。
しかし、辺りは耕作中の畑で購入できそうな所は見当たりません。
そんな時、弟がここは昔反甫だったはずと、沼地の雑木林を指さすではありませんか。
早速、役場で調べて見ると確かに地目は『 田 』となっています。
地主さんも判り、一瞬、目の前が開けてきました。

しかし、事はそんなにうまく運びませんでした。
早速、地主さんを尋ねた所が、あそこは、20数年前に不動産屋に売ってしまったとの事でした。
しかし、地目は田で地権者は貴方になっていますが・・・
後日、その不動産屋さんに会って話を聞いてみると、20数年前に購入した領収書と権利書を見せてくれました。
ここからは、不動産屋との交渉・・・
こちらの足元を見られ結構高めに出されましたね。
こんな山の、しかも、沼地で雑木林誰が買う???
向うにとっては、渡りに船、好意的に出ても罰が当たらんのに、これは、手前勝手の思い・・・です。

一旦引き下がって考えることにしました。
しかし、ここを逃してはもうチャンスがないんじゃ・・・
繁華街と違って高いと云ってもたかが知れてるんですが、悔いを残したくない。
腹を決めました。

契約!!!面積、1,129㎡。
相当高かったです。
ここは、反甫と云っても、20数年間ほったらかしで、沼地の雑木林。
平成 5年8月6面の池完成予定。
弟と友人の3人で、木の伐採から始まりました。
沼地のため、足が取られ大変な作業でしたが、後で、これがとんでもなく幸いをもたらしてくれる事を
当時は感じていませんでした。
後は、地元の土建屋さんに設計図を渡し任せました、池6面。
ここまでは、思い違いや多少のトラブルがありましたが、それなりに進みました。

つづく
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